【名称】境隧道
【所在地】足柄上郡山北町玄倉
【竣工】不明
2011年2月5日訪問
今年初めての県外遠征は神奈川の丹沢。お目当ては玄倉(くろくら)林道にある隧道群。doodoongooさんの隧道道の記念すべき最初の記事を見てずっと行ってみたいと思っていたのだが、ようやく念願かなって張り切っていた。天気も上々。
現在地は丹沢湖北端にある玄倉川橋から川の左岸を少し北に進んだ辺り。
振り返ると玄倉川橋が。
この日はマラソン大会らしきものが開催されていてどこに車を停めようかちょっと悩んだりしたが、結局、玄倉川橋近くのビジターセンターに駐車した。「利用者以外駐車禁止」だったので、ビジターセンターの展示物など見学し、記帳コーナーにも記入して、、、あぁ、だいぶ時間をロスしちゃったなぁ
この林道、最近までこの先の区間が通行止めになっていた。てか、すでに砂防ダムが溢れているんだけど、、この道テラコワス(;´Д`)
途中にあった警察官殉職の碑。半世紀前、相当険しいみちだったんだろうなぁ、、、
チャリで軽く走るつもりだったのだが、どういうわけか脚が回らない。体を動かし出したばかりなのか、最近サボり気味だったからか、はたまた徹夜明けで体が弱っているのか、、、と思ったのだが、振り返ると結構な坂道だということに気づいた。無理をしないように早々にチャリを降りて押しの体制に。そして30分ほど歩くとゲートが見えてきた。
ってか!!!
駐車スペースがあるじゃないか!ここまで車で来てもよかったじゃないか!たしか玄倉川橋のあたりに「この先一般車の通行はダメポ」みたいなことを書いてあったからチャリで来たってのにさぁ、、、ここまでの苦行はいったい?(;´Д`)
一気に疲れが、、、マジでこのまま引き返そうかと思った(;´Д`)
が、このままオケラで帰ったらdoodoongooさんにゲラゲラ笑われちゃいそうなので、気を取り直して進む。ちなみに、チャリを置いていくことも考えたのだが、チャリがあれば帰りは圧倒的に楽、つまり限界近くまで進めるのではないかと思って、このままチャリ同伴で進むことにした。
ただ、やっぱりチャリは重かった。今度行く時はどうしようか、けっこう悩み中。
それにしても、この山の崩落はまさに現在進行中という感じ。歩いていてもしじゅう前後から「コロコロコロ」と何か落ちてくる音がする(;´Д`) そして、途中の沢にある砂防ダムは軒並み岩であふれかえっているし。なぜか写真を撮っていなかったのだが、途中、10ぐらい(地図で数えると13?)の砂防ダムが縦に並んでいる所もあって圧巻。てか、砂防ダムってたまった岩で決壊することってないのかな?と心配になったり、、、
まるで工事現場のような所だが、通行禁止じゃないはず、、、でも一体?
少し先で振り返ったところ。どうも、左側は旧道だが、崩落のために埋まってしまったっぽい。で、川の方を少し埋め立てて新しく道を造ったような
ここもすごいなぁ。
そして、ここからしばらく進むと、山の斜面に人影らしき物が。ゲートを過ぎて以来、人の気配がまるでなかった。ちょっとドキドキしながら進むと、、、
人じゃなくてバンビさんだったよ(;・∀・) 写真には一頭しか写っていないが、全部で2~3頭の群れだった。ってか、せっかくのシャッターチャンスだったのに、ピントが木の方に合ってしまった、、、(;´Д`)
さらに進んだところにあった枝道。
「一般車の通行を固くお断りします」だそうだけど、、、手前のゲートですでに止められているってことは置いといても、ここを通行できる車って、、、(笑) まぁ、そんな突っ込みはともかく、あの先の道もちょっとコワ楽しそう。しかし、先に目的地に行かなきゃな、、、ってことで、これは次のお楽しみに。
こんな具合で、ドキドキながらも楽しい道だが、運動不足の身で、チャリを押すには少なからず苦行な道。しかも、お腹が空いてまできた。「たしかオニギリが…」と思ったら、車に忘れて来ちゃったし(;´Д`) ヘロヘロになりながらもdoodoongoo隊長の笑う顔を思い浮かべて必死に進むと、、、
それは突然だった。ふっと、顔を上げると見えてきた、待望の隧道の姿が。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
疲れが吹っ飛ぶ、いや、正確にはまだ吹っ飛んではいなかったのだが、テンションは上がって進む。西側坑口。
写真でみれば、素掘りじゃなくて補強された、よくある林道規格の隧道、延長も短いものなのだが、苦労して登ってきて遭遇したのでうれしさもひとしお。
西側の扁額。「境隧道」
一文字ずつ分けるのって、この付近の扁額のしきたりなのかな?
西側坑口から内部を望む。
内部から見た西側坑口。
そして、こちらは内部から見た東側坑口。
東側坑口から内部を望む。
東側坑口。
ここで思い出して水分補給。あー、よかった、飲み物は忘れていなかったよ(^-^;
しかし、2月の山奥だってのに、汗だく。いや、それはちょっとオーバーか。それでも、汗ばんで喉が渇くほど歩くことになるとはおもわなかったっけ。
東側の扁額。こちらも一文字ずつ「境隧道」
ちょっと離れて一枚。
さらに離れてもう一枚。
ここから俄然元気が出てきた。どういう訳かこの先あまり「疲れたー」という思いはしなかった。水分補給の成果か、隧道に遭遇してアドレナリンがドバドバ出てきたのか、それとも疲れた記憶を忘れてしまったのか。だって、この先、さらにすごい光景が展開していたから、、、
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境隧道
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