【名称】放水路隧道(ほうすいろずいどう)
【所在地】山梨県南巨摩郡早川町
【竣工】1958(S33)年(「平成16年度道路施設現況調査」より)
【延長】28m(同上)
【幅員】4.5m(同上)
【高さ】3.6m(同上)
2014年10月26日訪問
山梨県道37号南アルプス公園線にて。
開運隧道まであと1キロ!いよいよラストスパートだ。
ここから川岸に出られるそうだ。行ってみたいが時間がない。
この辺り、軽く走っていたと思う(^-^;
おおっ、いよいよ開運隧道が見えてきたか!? ∑(゚д゚)
と思ったら洞門だし(^-^;
北側坑口から内部を望む。
内部から見た北側坑口。
途中で大きくカーブしている。このようなカーブがお馴染みの姿に思えてしまうこの道って一体(^-^;
短い洞門なのですぐに通過。そしてその先に開運隧道が見える。よかったぁ~(;´q`)
南側坑口。
ん!?
洞門の上を水がジャブジャブと流れている。航空写真を見ると北東200メートル程の場所にある貯水施設?から水が流れているようだ。
さて、ここの名称だが、現地で見た時は無名の洞門だろうと思っていた。しかし「平成16年度道路施設現況調査」を見ると、「0676 ミハラシズイドウ(見晴隧道)」と「0678 カイウンズイドウ(開運隧道)」の間に「0677 ホウスイロズイドウ」という記載がある。ご存じの方は頷いてくれると思うが、この「平成16年度道路施設現況調査」、非常に役立つ反面、隧道の場所が市町村単位までしか判らないのが困りもの(^-^; 通し番号(コード)を頼りにすることもあるが、隧道の同定で苦労することがままある。とはいえ、建設年次や幅員等のスペックがこのマイカー規制区間の隧道とほぼ共通なので問題ないだろう。ということで、プレートこそないものの、この洞門(隧道)がこの「ホウスイロズイドウ」(漢字表記は放水路隧道で間違いないだろう)と断定した。
ただひとつ気になるのが、某有名サイトでここから十数キロ程南にある早川町新倉地区、小之島トンネルの旧道区間にある同名の「放水路隧道」が紹介されているということ。そちらの隧道も隧道データベース(道路トンネル大鑑)によれば、たしかにそれと同定して間違いなさそうだ。しかもどちらのリストにもホウスイロズイドウ(放水路隧道)はひとつずつしか記載されていない(^-^;
一応両者のデータを記載する。
・平成16年度道路施設現況調査
0677 ホウスイロズイドウ 昭和33年(建設年次)、28m(延長) 4.5m(道路部幅員) 3.5m(車道幅員) 3.6m(有効高)
・隧道データベース
放水路(トンネル名)、早川町新倉小之島(箇所名)、14.8m(延長)、5m(道幅員)、3.5m(限界高)、昭和36年(竣工年度)
両者が別のものだと判断した最大の根拠が延長の違い。まぁ、ひょっとしたら、どちらかのリストの作成者が名前の取り違えをしてしまった可能性もあるのだが、少なくとも「道路施設現況調査」の「ホウスイロズイドウ」がここを指していることはやはり間違いないだろう。
とまぁ、今回、余計な話が多くなってしまったが、次はいよいよ開運隧道。感動のゴールとなるのか( ̄ー ̄)ニヤリ
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