【名称】数馬の切通し
【所在地】西多摩郡奥多摩町白丸
【竣工】1700年頃
2012年6月24日訪問
奥多摩町白丸、たぶんここはかつての青梅街道(ちょっと自信がないけど) 杣入橋からぐる~りと南側に進んできたところ。
目的地にはここから入る。
気持ちのいい古道が。
水戸黄門になった気分w
おや、分岐だ、、、
案内の看板は厳しそうな坂の方を指している。仕方がない、こっちを進むか、、、
ちょっと進んで振り返り。結局どっちを進んでも同じところに合流するのだった(^-^;
遊歩道然とした手すりが。せっかくの古道の雰囲気がちょっと崩れるのだが、まぁ観光地のようだから仕方ないか、、、
小さな橋。
そして正面を見ると、いよいよ現れた。目的地の「数馬の切通し」
江戸時代前期の元禄期(1700年頃)に開削されたという古い切り通しだ。
小橋の袂に建っていた2つの案内看板。左の地図には後でもう一度活躍して貰おう。
切り通しの前に石碑が。
道供養のものらしい。
いよいよ切り通しに進む。
この規模の切通し、今ならあっという間に工事完了するのだろうが、当時は3年もかけたとか。いや、いくらなんでもココだけに3年は架けていないだろう、前後の道の工事も含めての工期なのだろうが。
切通しを抜けたところ。
振り返り。
ここで石段を下る。
そして道は手前から右に回り込む。
なお、写真の中にも記したが、大正時代までは柵の向こうに江戸時代の末期に建設された橋が架かっていた。橋のもう一方は先程の分岐の付近。つまり、切通は使われていなかったということになる。ただ、末期の頃には橋はボロボロになっていてとても通行できる状態ではなかったようだが(^-^;
石段を降りきって振り返り。石段の上が切通し。
さて、進行方向を向く。この道、かつては荷車も通ったそうなので、もう少し広かったのだろう。
一応ここでも振り返り。これで解るかなぁ、、、(;´д`)ゞ
おっ、いいねぇ!観光地らしくない風景だ。
下の道まで2~30メートルぐらいだろうか?ちなみにあれは現国道411号ではなく、その旧道。
道はますます廃道っぽく。いや、本物の廃道だっけ。
そして、ここで行き止まり。現道または旧道(この道よりは後の世代だが)が作られた時に、この先はばっさり削り落とされたのだろう。
さて、ここで、これまでの道筋の復習。先程の案内看板に手を加えてみた。
水色が進んできたルート。右から左に進んできたことになる。赤は途中で紹介したポイント。黄色は行き止まり地点。緑が現存しない橋。これで状況がわかるかなぁ(^-^;
実は自分自身、事前に「廃道をゆく3」やあちこちをWebサイトを見て予習したのだが、実際に現地に来てみるまでどうなっているのかイマイチ理解ができていなかったっけ。
ということで、現存する青梅街道古道はとりあえずここで終点。あとはオマケを。
※ ※ ※
オマケその1。これは再び切通の入口に戻り、切通の左に伸びる道。解りにくいのでマークをつけてみた。この先を進むと、、、
あっという間に崩落(;´Д`) 実は切通の完成「後」に開削された道の跡らしい。せっかく切通があるのになぜわざわざこんな怖い道を(^-^; 案の定、すぐに廃止になったようだが、、、
この先は、先程の橋の袂まで続いていたようだが、とてもじゃないけど進む気にはなれない。あ、イカレたアノ人だったら進むかなぁ?( ̄ー ̄)ニヤリ
※ ※ ※
オマケその2。切通し入口を右上に登ったところにある祠。
そして切通しの入口を見下ろしたところ。
※ ※ ※
最後のオマケその3は、祠の対岸から切通しを見下ろした一枚。
ちなみに、初夏の日曜日。下の国道はひっきりなしに車やバイク、自転車が走っていたが、ここは全く人気がなかった。これだけ遊んでいたのに、結局誰にも会わなかったっけ。良いところなのになぁ。
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数馬の切通し
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