【名称】小草畑第二隧道(たぶん)
【所在地】市原市平蔵
【竣工】不明
【延長】約40m(目測)
【幅員】約4m(目測)
【高さ】約4m(目測)
2012年11月4日訪問
市原市の小草畑から国道297号に抜ける道。付近にはいくつかゴルフ場があるが、昼間もあまり通りの多くない道だ。
さて、そんな道の途中に山の中に少しだけ延びるアスファルトがある。なんと、これが旧道の、しかも昭和後半まで使われていたそれがあるという。
ところで、冒頭にあるYahooのこのエリアの地図は間違い(2014年6月29日現在)。いや、完全に間違いとは言えないのだが、地図上の線形は前の写真でご覧の通りの廃道状態となった旧道のもの。そこで国土地理院の地図に少々手を加えたものを。
赤線がYahooの地図と同じ線形、すなわち旧道の線形である。現在地はその旧道の東端。そしてもう地図に書き込んでしまっているのだが、この先には役目を終えた隧道がひっそりと眠っている。
この日の案内もおなじみまきき氏。ウソかホントか知らないが本人の弁によれば、たまたまオ○○コをしようとヤブの中に入りこんでみたら見つけたとか。いや、たぶん狙って入りこんだんだと思う。たぶんね( ̄ー ̄)ニヤリ
ここで、おいらはチャリを放棄。どうせ戻ってくるのだから無理をすることはない。ってか、隧道が見えてきた!
意地っ張りのまきき氏はめげずにヤブの中、チャリを押している(笑) 隧道はもうすぐだ。
東側より。
東側坑口。完全な素掘隧道。しかもカナ~リ大断面。この隧道、正確な廃止時期は判らないが、少なくとも昭和40年代の末までは現役の車道として活躍していたようだ。
今昔マップの1972~82年の地形図を見ると、この道上に国道側から4本の隧道が描かれている(戦前の地形図にも記載あり)。うち現役のものは一番東の小草畑第一隧道のみ。あれが第一ならこれが第二でほぼ間違いないだろう。
東側坑口から内部を望む。
ここまでの道はとても道と言える状態ではないが、隧道内部の状態は概ね良好。
内部から見た東側坑口。
まぁ、少しは崩落している箇所もあるけど(^-^;
この隧道は地層が縦に通っている。地層によって崩れ易さが違うのが一目瞭然。
少し進んで振り返り。
隧道の延長は3~40メートルといったところだろうか。少し進むと西側の坑口にたどり着いた。
こちらの坑口も小規模ながら崩落が見られる。
西側坑口から再び振り返り。
ここだけ見ると現役のようだ。いや、現役なのにもっと荒れている素掘隧道だってあるし(^-^;
西側坑口。
なるほど、地層が一枚ずつパラパラとめくれるように崩れているんだなぁ(^-^;
西側の接道は東側の荒れように比べると随分マトモだが、それでも徐々に舗装が緑に浸食されている。あれ、そういえば、東側の舗装は人工的に剥がしたのかな?千葉はあまり人工廃道化措置ってとらないような印象があるのだけど、、、
少し離れて西側からもう一枚。
※参考
トンネルコレクション:「《(市原市平蔵の)素掘隧道3兄弟》 【1:偶然に発見!】」
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小草畑第二隧道
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