日曜日は早起きしてちょっと県外まで遠出、行き先はもちろんのこと、駐車場所から散策ルート、時間配分まで考えていたのだが、とある事情でこの予定は吹っ飛んでしまった。
おいらの予定を狂わせた張本人は、グリーンゲーブルズのアン・シャーリー嬢。
たまたま前の晩、1年程前に買ったまま放置していた「赤毛のアン」を手に取り、読み出したら止まらなくなってしまったのだ。感想は、、、今さら読書感想文を書きたくないので省略(^-^;
いい歳したオッサンが「アン萌え~」とかってのも格好悪いが茂木健一郎センセイ(門倉社長)だって夢中になったのだからいいんだとw
子供向け?少女小説?のような一般的イメージのある同書だが、そんなステレオタイプな枠にとどまらない魅力のある小説。近代英米文学の中でも最良の教養小説、なんて言ってしまうとこの物語の魅力が消し飛んでしまうなぁ(^-^;
ちなみに、決して連続テレビ小説の「花子とアン」が最終回を迎えたこととは関係ない(ということで)。現においらが手に取ったののは、村岡花子訳ではなく松本侑子訳。去年Amazonのマーケットプレイスで買ったはいいが、手に入れたままずっと積読していた(^-^; それまで知られていなかった原文に秘められた古典文学のパラフレーズを訳注の形で載せているというのが楽しみだったのだが、何度も呼んだことのある物語だってことで、先に他の本を読もうと思っているうちに本棚でホコリをかぶっていた(^-^;
2~3年前、やはり同じように気まぐれで手にとって(この時は昔から持っていた新潮文庫の村岡訳)、ついつい一気読みしてしまったのだが、その数日後、知人が電話を掛けてきて「最近どんな本を読んだか?」と訊くので「赤毛のアン」と応えたら、いきなり「はぁ?」とせせら笑われて内心ムッとしたことを思い出した。もっとも、ジョーシー・パイ的なキャラの彼は自分の読書語りをしたかったようなので、おいらはマシューのごとく「ほうほう」と感心して聞き手にまわることに専念したのだがw
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とまぁ、そういう訳で、せっかく前の晩に早めにブログの記事も書き、日付が変わる前には寝るつもりだったのに、結局3時過ぎまで布団の中でゴロゴロ読み続けてしまった(^-^;
あまりにも急いで読んでしまって、松本訳の最大のポイントである「訳者ノート」もすっ飛ばしながら読んでしまった。まぁ、時々目を通しはしたけど。すいません、松本さん(^-^;
左が今回ようやく積読の山から脱出した松本訳。右はすっかりページが黄ばんでパリパリになってしまった村岡訳。
そうか、中学生に進めるの読書感想文の本、いつも困っていたけど、こんないい本があったんだ。灯台もと暗しってやつか。これで来年から困らないかな。
ちなみに、遠出するはずだった日曜日は睦沢~いすみの消失隧道跡巡りに有効利用された。
「神は天に在り、この世はすべてよし」
赤毛のアン (集英社文庫)
赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ〈1〉 (新潮文庫)
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張本人
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