【名称】追原(おっぱら)
【所在地】君津市黄和田畑
2014年3月16日訪問
今年の3月、おなじみ、まきき氏と共に、君津市黄和田畑にある廃集落、追原(おっぱら)を訪問してみた。諸事情を鑑み、上の地図では場所を微妙に誤魔化してある(中心点の七里川温泉とは別の場所に追原集落はある)。とはいえ、その気になればすぐに探すことができるはず(^-^;
切り通しを抜けると、綺麗に整備された杉林が現れた。おっ、何か見えるぞ。
追原集落への入口として、ネットでもおなじみの作業小屋。
道は間違っていない。ということで、張り切ってまきき氏と進む。
こんどは築堤が現れた。
そして橋が出現。追原大橋、とでも名付けようか。でも渡るのは怖かったので、右の丸太橋を利用した(^-^;
さて、(仮称)追原大橋のすぐ先に穴を発見。
水路隧道の跡だろうか?結構奥まで続いていそうだが、入るのはちょっと無理(^-^;
前進を再開すると、やがて再び杉林に。しばらく進むと何か見えてきた。
墓地のようだ。
明治、慶應、享保、延享、寛保などの元号が刻まれた墓碑が並ぶ。江戸時代の中期にはここに人の営みがあったということか。人口が増えたのに人の住むエリアが狭くなっるという仕組みは、理屈では理解できるのだが、勿体なく思ってしまう。
ところで、この墓碑の多くには○○○○信士と刻んであった。戒名を墓碑に刻むというのは、おいらは馴染みがないのだが、昔はこれが普通だったのだろうか?
墓碑だけでなく、仏像も集められているので、ひょっとしたらここは墓地というより、信仰関連のものを集めたスペースなのかもしれない。
ところで、肝心の集落跡はどこにあるのだろう?前方の丘の上を見ると灯籠らしきものが見えるが、墓地の上に集落があるというのはおかしい。集落は別の所にあるはずだ。
墓地の横は谷状になっている。この写真は戻る時に撮ったものだが、谷の反対側がアヤシイのではないか、ということで、対岸に渡ってみた。
対岸も杉の植林地になっているが、なんとなくビンゴの予感が、、、
あった、ここだ!ネットで見掛けた大楓もある。
住居はすっかり解体されているが、石垣はしっかり残っている。
植林地になったのは、廃村になってからだろう。もともとは明るい場所だったんじゃないかな。
これは、、、用具置き場かな??
そして、地面に開いた穴。なんだろう?井戸ともちょっと違うように見えるし、、、まさか落とし穴?
おや、やかん君がひとりぼっちで取り残されているよ、、、
杉の木がなかったころは、なかなか景色のいい所だったのかもしれない。
この集落は何軒ぐらいあったのだろう?石垣の跡からすると、せいぜい3~4軒というところか。
全世帯が転出したのは半世紀程前のことのようだ。
もう一度、シンボルツリーの大楓を。
大楓の脇を通るこの通りが集落のメインストリートかな?
帰り際に民家と墓地を隔てる谷間で、まきき氏が何かを発見。
またしても水路隧道!
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