【名称】仲尾沢隧道(なかおざわずいどう)
【所在地】南房総市富浦町宮本
【竣工】1918(T7)年(「廃道を行く3」p.44)
【延長】約80m(目測)
【幅員】約3m(目測)
【高さ】約3m(目測)
2012年7月8日訪問
南房総市の富浦町。この先に大正時代に竣工した隧道がある。
これがその隧道。1918(大正7)年竣功の仲尾沢隧道だ。小さく見えるのは手前に立つかすが氏が長身だからという訳でもない。
東側より。
たまたま車が通りかかったので一枚撮影させていただいた。
扁額があるようだが・・・ よく確認できない(^-^;
この隧道の最大の特徴は石組みであるということ。隧道王国と言われる房総だが、石組みのポータルをもつ隧道はごくわずか。というか、公道にある現役のものはこれが唯一。これ以外のものといえば、勝浦市にある(旧)行合隧道や鋸南町にある(旧)明鐘隧道があるが、現在はどちらも廃止になっている。また、勝浦市の鵜原理想郷にも名称不明の隧道もあるが、こちらは現役とはいえ、私道にあるもの。
と、長々と説明してしまったが、この隧道の貴重さがわかっていただけたかと。
東側坑口から内部を望む。
内部から見た東側坑口。
これも東側坑口。
内部から西側方面を。
この隧道、竣功当初は素掘で、木枠で補強されていたのだが、漏水が酷かったため、1923(大正12)年に石で巻立てられた。
doodoongoo氏も興味深そうに壁面をチェック。
内部から見た西側坑口。
西側坑口。こちらのポータルは残念ながらコンクリ製。
西側より。
路傍に隧道の竣功関連の石碑と思われるものがあるのだが、ここで事件発生
ワンワンワンワン!!!!
西側の民家の犬が大声で吠えだしたのだ(;´Д`) ったく、隧道に興味があるだけだってのに・・・
犬の吠え声を背に東側に撤退・・・
※隧道の詳細については、「廃道をゆく3」(イカロス出版)の44ページ「旧行合隧道」の項を参考にした。この項、マッキれ・・・ じゃなくておなじみのトンネルコレクション・まきき氏が執筆したものなので、まだ手にしていない人は是非ご覧あれ。
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