【名称】不明
【所在地】館山市坂田
【竣工】不明
【延長】約30m(目測)
【幅員】約3m(目測)
【高さ】約3m(目測)
2015年4月20日訪問
館山市坂田(ばんだ)、千葉県道257号南安房公園線(みなみあわこうえんせん)にて。現在地はココ(←クリック) 西を向いている。小さなプレハブ小屋が建っているところが目的地への入口だ。
プレハブ小屋の脇を過ぎたところ。事前に航空写真を見て、もしやと思ったのだが、現地でひっきりなしに土砂を満載したダンプが通るのを見て確信した。この正面の道の先に産廃処理場がある。
帰宅後、改めて調べると、この坂田地区が数年前に残土埋め立て地になっていた。近くを流れる坂田川が大雨の度に濁った水で溢れ、残土を搬入するダンプに住民の安全が脅かされている、という話も出ていた。
廃棄物の処理はどこかがやらなければならない、しかしここでなければならないのか。安易に賛成・反対を叫ぶべきではないが、ここの施設の事は忘れないで考えておかないと…
さて、とりあえず目的地に向かう。
道はたちまち細くなる。タイトルにしてしまったのですでにネタバレしているのだが、当日はこの先の隧道についての事前知識はなかった。地図にある小さな隧道記号。てっきり農地にでも繋がっている小さな隧道、ひょっとたら素掘か?なんてことを思いながら歩いていた。
小さな橋。鉄パイプで組まれた藤棚らしきものが。あれ、でも春先だったのに藤の花は咲いていなかったなぁ?藤じゃなかったのかな?
橋を渡り、道沿いに建つ数軒の民家の前を過ぎると道はダートに。そろそろ隧道が現れるはずだ。重ねて言うが、この時はまだ事前知識なし。この先にあるのは「普通の」隧道だと思っていた。
おっ、右手になにか見えてきたぞ!
とワクワクしながら進むと…
∑(゚д゚||)ハッ!!
こっ、こっ、これって…
ここ最近、房総半島戦跡考古調査会の皆さん(てか、まきき氏もその一員だが)に鍛えられてきたおかげで(?)即座に物件の素性が理解できた。軍事遺構だ!でも、なぜこんなところに?(←まだ事情がよくわかっていない)
とりあえず中に…
でも、こういう施設って、向こうにも繋がったりはしていないんだよなぁ… ってことは地図にある隧道記号とは別物?それとも地図がそもそもガセ?
内部はやっぱり行き止まり。後で調べると、どうやら弾薬庫だったらしい。
さて、戻ろう… でも隧道は…
弾薬庫跡を出て一息つく。そこで、ふと前方を見ると…
(゚д゚)ハッ!!
隧道あったどー!!
これも造りからしてあきらかに軍事遺構。ってか、ここはそういうエリアだったのか。
北側より。
坑口の近くに鉄板がぶっ倒れていた。
北側坑口から内部を望む。
内部から見た北側坑口。
内部には2箇所、横穴というか部屋があった。
まずはひとつ目の横穴に。
ここも弾薬庫だったらしい。
この凹みは?
部屋の奥から振り返り。
さて、次は…
ふたつ目の横穴。
ひとつ目と同じ造り。
南に抜けたらどんな風景が待っているのだろう…
内部から見た南側坑口。出た先は荒れている様子(^-^;
南側は掘り割りになっている。
南側坑口。
南側坑口から内部を望む。
全景を撮りたくて少し離れてみたけど、倒れた竹だらけになってしまった(^-^;
隧道の南にはもちろん耕地などなくて、こんな有様。地面もぬかるみ気味だったので、ここで引き返すことに。
南側より。
※ ※ ※
戻る途中、更に遺構を見つけた。
大きなターンテーブル。ここに大砲が設置されていたらしい。
隧道で引き返してきてしまったが、どうやらその先にもいろいろと遺構が残っていたらしい。次はしっかりと見にいかなきゃ。
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