【名称】不明
【所在地】南アルプス市芦安芦倉
【竣工】不明(昭和10年頃?)
【延長】約10m(目測)
【幅員】約2m(目測)
【高さ】約2m(目測)
2015年10月18日訪問
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
さて、今年の最初の物件は…
南アルプス市芦安芦倉、南アルプス林道・観音経隧道の北側坑口の前にあるアザミ沢橋の上にて。現在地はココ(←クリック) 南を向いている。
右に小さな坑口がある。それが本日のお題、野呂川林用軌道の隧道だ。
正面から。
現地では気付かなかったのだが、坑口の上に柱のような木?がある。その上の張り出した岩を支えているようにも見えるけど?
軌道の建設が始まったのは昭和の初め。しかし、昭和二十年代には既に軌道は使用不可能になっていたという。経歴的にはちょっと残念な軌道なのだが、この先の光景を見ればぶっ飛ぶこと確実。
なお、軌道は現在観音経隧道がある山の西側をぐるりと山肌を通って南側に回り込み、カレイ沢の左岸から南下して、奈良田方面に伸びていた。
では、隧道に。
東側坑口から内部を望む。
枕木の敷いてあった跡が残っている。
振り返って、内部から見た東側坑口。
再び前進。
2枚上の写真にも写っているのだが、この隧道の先にもう一本隧道があるのが判るだろうか?
「コラッ、おっさん!もちろんもう一本の隧道のレポもあるんやろな?」(←トンネルの旦那M氏の怒声)
えと、あの、そ、それはですねぇ………
内部から見た西側坑口。西側の坑口に公園などによくある丸太風の柵が設置されている。
柵だけでなく、なんだかよく解らない鉄筋のようなものも(^-^;
ここが出入り口?(^-^;
隧道を抜けると、そこは絶壁の中のへつり道だった∑(゚д゚||)
前方には片洞門、そして次の隧道が待ち構えている。
へっぴり腰で進むが、ここが限界。無理っ。もういっぱいでち。許してください (((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブル
さすがに現役時代はもう少し幅員もあったのだろうが、こんな絶壁を通るトロッコを操作していた車夫はどんな強心臓の持ち主だったんだろ。林鉄はよく知らないのだが、こんなトンデモナイところに敷設するのって普通のことなの?(^-^;
振り返って西側坑口を。写真はパノラマ合成。
坑口の左に平場があるようなないような。ひょっとして隧道が作られる以前の旧線跡とか?でも、もう充分満足。ってか、隧道の先の路盤跡ほどではないが、やはり怖かったので無理はしなかった。
上の写真はパノラマ合成で若干歪んでいるので、一応ゆがみなしの写真も。
最後に、林道に戻り北の(なぜか)地図に記載のない隧道を抜けた先の光景。先ほどの軌道跡のさらに先の景色である。観音峡渓谷というらしい。この絶壁を削って軌道を通しちゃおうなんてイカレたことを考えたのは誰だ(笑) なお、当日、広河原から歩いてここまできたので、この写真を撮った時点では隧道に到達していなかった。そして、軌道の隧道がこの崖の真ん中を横切っているというところまで考えが廻っていなかった。ちゃんと見れば軌道跡が横切っているのが見えたというのに…
また行きたいなぁ~
※ ※ ※
おまけ動画。
カメラを付きだして沢を見下ろすカットあり。現地では恐ろしくてロクに沢を見ることはできなかったのだけど(^-^;
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