【名称】夜叉神隧道
【所在地】南アルプス市芦安芦倉
【竣工】1955(S30)年
【延長】1148m
【幅員】4.6m
【高さ】4.5m
2015年10月18日訪問
南アルプス市芦安芦倉(あしやすあしくら)、南アルプス林道にて。崖澤橋の南側にて。
左にほぼ90度曲がって隧道に入るような形になる。
西側坑口。
西側の扁額。「夜叉神隧道」 下にも揮毫らしきものがあるが何と書いてあるのか読めない。
石組風でピラスターまで備えた立派なポータル。ここから先(広河原方面)にある20本以上の隧道と比べて、この隧道だけなぜこれほどまでにゴージャスなんだろう?(^-^;
西側坑口から内部を望む。
どういう訳か下まで巻立てられてはいない。そして、激しく出水している。たまたま雨上がりだったからという訳ではなさそうだ。
内壁が剥落しているところもあるし、、、この隧道、大丈夫?(^-^;
内部から見た西側坑口。
1140の書き込み。そう、この隧道の延長は1148メートルもあるそうだ。建設当時は林道で日本一の長さだったとか。なお、延長等のデータは某ブログ様の記載を参考にさせていただいた。
1キロ以上の長さがあると、歩いても歩いてもなかなか出口が近づいてこない(^-^;
途中、電光掲示板があった。
「待避所」と表示されるのだが、ピンボケ写真しかなかった(^-^;
ところどころ、コルゲート補強になったり、
普通の巻立てに戻ったり(^-^;
最後に載せた動画に、隧道の内部で激しく出水している箇所が写っているので、よかったらご覧いただきたい。南アルプスの天然水がだだ漏れしている(^-^;
歩き始めて10分近く。さすがに出口が大きくなってきた。
あと110メートル。
内部から見た東側坑口。
東側に脱出。開けているのかいないのかよくわからない景色だ。
東側坑口。
こちらのポータルも立派なのだが、付属物が邪魔なことになっている(^-^; この扁額の下にあるのはシャッターで、夕方には閉じられてしまうらしい。脱出する前に閉められてしまったりしたら(((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブル
東側の扁額。「夜叉神隧道」。下には「山梨県知事 天野久」の揮毫もある。
ポータルの左にあった記念碑。
現地では読むのが大変だったので、家に帰ってゆっくりと、、、と思ったのだが、やはり読むのが面倒。と思っていたら、6年前にも同じ事を考えた御仁がいた。最近、HAPPYHAPPYな日々で忙しいという噂のdoodoongoo氏だ。せっかくなので、同氏による要約をご覧いただこう。
徳川時代の初期のころ、こちら側の部落は、近くにある野呂川から水を引こうと隧道を掘ろうとしてたけど、あちら側の部落から、水利権の観点で猛反対をくらってしまった。それから300年の時が流れ・・・未利用資源の開発の観点から、やっとのこと、この夜叉神峠に隧道を掘ることになった。昭和28年のことである。標高1394m、長さ1148mの隧道掘りは、脆弱な地質、数多くの断層、ひどい湧水に悩まされたが、昭和30年、一人の犠牲者も出すことなく、やっと完成しました。
(出典:隧隧道「夜叉神隧道(8)」)
ありがとう、doodoongoo●●●ちゃん!
東側坑口から内部を望む。
東側より。
※ ※ ※
夜叉神隧道を過ぎればあとはもうわずか。
ほどなく、見覚えのあるログハウス風の小屋が見えてきた。
9時間ぶりに夜叉神ゲートに戻ってきた。
おつかれ!
※ ※ ※
おまけ動画。
南アルプス天然水のタダ漏れシーンに注目。
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夜叉神峠 死の起点~北多摩署純情派シリーズ2~ 光文社文庫