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椴木谷隧道

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【名称】椴木谷隧道(もみきやつずいどう)
【所在地】君津市大坂
【竣工】不明
【延長】8m
【幅員】約3m(目測)
【高さ】約3m(目測)

 

 

2017年4月23日訪問

 

 

君津市大坂(おさか)、今いるのはココ(←クリック)。道はまっすぐ山の中に向かっている。

 

以前、この先にある2本の素掘隧道についてレポートした。(1本目:大坂の素掘隧道2本目:大坂の素掘り隧道)。だが、この日は前回の訪問から8ヶ月後という思いがけず早い再訪となった。

 

再訪のきっかけとなったのは、2本目の隧道の記事にいただいたコメントだ。

 

こんにちは
きれいな写真のレポートで楽しませて頂いてます。
2つ目の先700mくらいにもうひとつ素掘りトンネルがありますよ。

ぼっち 

 

さらにもう1件

 

私も3個目まで行ったことあります。↓

 

な、な、なにぃぃぃぃ!!!Σ(゚д゚lll)ガーン!!

 

言われてみれば、たしかに以前ネット地図に3本分の記号が載っていたような気もする。そしておいらも、現地でほんの少しだけ先の様子も偵察したのだが2~300メートル進んだ程度で、とっとと諦めて引き返したのだった(^-^; その理由に、業界の巨人であるのだの人氏も2本で引き返していたからというのもあった。彼が「隧道はない」と言うことは、将棋で羽生棋聖が「詰みはありません」と言っているようなものだ。そんなところに、3本目の存在の報だ。こりゃ驚いたというより悔しいというかなんというか(^-^;

 

で、さっそくのだの人氏に報告。「こらっ、おっさん!もう一本あるやないか!おかげで大恥かいたで、どうしてくれるんじゃ!」

 

またバカが騒いでいるよ、と呆れた顔をしつつも、物静かな同氏は「はぁ… 自分も少し先まで確認したのですがねぇ(ポリポリ)」とのこと。だが、彼がそう判断したのも状況的には当然だったと思う。

 

とまぁ、グダグタと言い訳していても仕方がない(^ー^; だが、おいらも再訪に際して、独自の新情報を掴んでいたのだ( ̄ー ̄)ニヤリ

 

 

新情報というのはコレ。「トンネル点検結果(地方公共団体)」なるタイトルのついた表。たまたま見つけたのだが、素性は確かなものそう。全国各地のトンネルの点検結果を一覧化したものだが、どういう基準でまとめられているのかさっぱり解らない。竣功して間もない長大トンネルから、廃隧道までごちゃ混ぜだし、数も800本弱と中途半端。とはいえ、なかなか興味深いものも多く含まれている。

 

 

そして、その中でも今回注目したのがココ。「市道大坂・猪原線」なる道に隧道が3本あることになっている( ゚д゚)ハッ!

 

大坂と猪原を直接結ぶ車道はない。両地域は地理的には隣り合っているものの、いざ車で向かおうとなると、国道410号、465号、県道92号などを経由して大きく南に迂回しなければならない。両者を繋いでいて、隧道が3本ある道って、、、ここしか考えられないではないか( ゚д゚)ハッ! てっきり名無しの林道か里道かと思っていたのだが、れっきとした市道だったのか。しかも、行政が隧道の点検を行っているなんて、完全に現役扱いではないか!隧道名は東から順番に飛掛隧道、舞代隧道、椴谷隧道だと思われるが、確認するには現地で実際に延長を測るのが確実だろう。

 

(この地図は、時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)により作成したものです。)

 

さて、今度は地図で確認。左が明治39年発行、右が平成19年発行の1/50000地形図だ。冒頭のYahoo地図では場所が解らないと思うので、ここにターゲットの隧道の位置も示しておく。この市道大坂・猪原線、明治末にはまだ存在していなかったようだ。今は行き止まりとされている南側の道が隧道の西で現道と繋がっていたようだ。

 

先程述べた、のだの人氏が引き返したのも仕方ないというのは、この位置だ。確か3本描かれている地図もそれらは密集していることになっていたはず。1本目と2本目の間の深い切り通しが隧道だったのだろうと判断するのが妥当だし、ひょっとしたら実際にそうだったのかもしれない。

 

 

とまぁ、そんなことで前フリがやたらと長くなってしまったが、やってきた1本目の隧道(前回:2016年8月14日訪問)。歩幅で測った延長は約20m。リストとほぼ一致。ということで、これが飛掛隧道であること確定!

 

 

続いて2本目(前回:2016年8月14日)。おいらの計測では約35m。これもリストとほぼ一致。舞代隧道であることが確定!

 

 

舞代隧道の西側。ここまではなんとか四輪車で来られるだけの幅員があったのだが、この先は単車でないと絶対無理。てか、単車のタイヤ跡があるし(^-^;

 

 

だが、少し進むと再び道幅が回復する。もちろん、先程の区間があるので、ここを四輪車で走るのは無理だ。

 

 

シングルトラックが伸びている。

 

 

かと思うと、気持ちいい道に戻ったり。

 

 

謎の切り通し状の物体があったり(^-^?

 

 

一瞬、路盤が消失したり、、、とまぁ、道路状況は刻々と変化する。ってか、行政は、調査こそしているけど、この道を復活される気はないのかな?両地区の間は車道だと随分と遠回りになるが、普通にどこの家にも車がある場所柄、いまさらこの道を再整備してもあまり意味がないのだろうなぁ、、、

 

 

ん?

 

 

穴だ、、、

 

 

今度は、、、

 

 

ちょっと大きいぞ( ゚д゚)ハッ! でも、覗くとすぐに行き止まりになっていた(^-^;

 

 

今度はへつり道の登場だ。なんだか、随分と人里離れた秘境の地に来たように思えるが、ここから北に200メートルも進めばゴルフ場があるんだよな(^-^;

 

 

今度は炭焼窯っぽい穴の登場だ。

 

 

さらに少し進むと路盤に大きめの岩が鎮座している。これが目印だ。

 

 

岩を過ぎると道を遮るように伸びる稜線が見えてくる。

 

 

岩を過ぎると道を遮るように伸びる稜線が見えてくる。

 

 

あった!(写真はパノラマ合成)。

 

 

東側坑口。これぐらい、開削しちゃった方が早いだろ!とツッコミを入れたくなる土被りの少なさはまさしく房総クオリティ。

 

 

ここにもまた、、、

 

 

なにやら穴が… もういいよ(^-^;

 

 

東側坑口から内部を望む。

 

 

どっかの山猿が引っ掻いた跡があるぞ ヽ(`Д´#)ノムッカー

 

 

なお、延長はおいらの計測で8メートル。リストのものと一致。

 

 

内部から見た東側坑口。

 

 

隧道の西の道。

 

 

西側坑口。

 

 

西側の全景(写真はパノラマ合成)。

 

 

坑口の右に旧道なのか作業道なのか、踏み跡があるので行ってみることに。

 

 

道自体、意外と古くないので、旧道ではないのかもしれない。

 

 

この穴は、、、(^-^;

 

 

稜線の上に出た。南を望む。この稜線が、大坂と東猪原西猪原入会の境界になっているのかもしれない。

 

 

振り返る。右に東側坑口方面に伸びる踏み跡があるので、当然行ってみる。

 

 

人工的に削った跡??

 

 

東側坑口に再び出た。

 

     ※     ※     ※

 

おまけ動画

 

 

 

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