【点名】鍛冶(かじ)
【基準点コード】TR35240628301
【等級種別】三等三角点
【所在地】夷隅郡夷隅町大字大戸字長谷14番(点の記より。記事末尾の※参照)
【選点】1900(M33)年6月7日
【設置】1900(M33)年7月3日
【緯度】北緯35度14分23.7040秒
【経度】東経140度17分27.7999秒
【標高】157.78
【訪問日】2018年4月22日
いすみ市大野、千葉県道82号天津小湊夷隅線(あまつこみなといすみせん)の荒木根第三隧道西側にて。おそらく線形改良前のものであろう路肩の広場が便利。ここに車を停めて「荒木根山」山頂の三角点を目指す。
最短距離の直登ルートは。。。。
やめておこう。。。(^-^;
地形図にも載っている北側の小路。入り口でどうしたものかと思案していると、軽トラにのった年配の方がやってきた。山の地主さんとのこと。ラッキーなことに案内してもらえることになった。
地主さんについて山に入る。
おひとりで竹林の世話をしているそうだ。杉の世話もしていたが、今では出荷しても赤字になってしまうとのこと。。。
ピークの手前まで案内していただいた。
ここからは一人で。山頂まで浅い掘割の作業道が続いていた。
山頂に到着。キョロキョロすると、、、
表示杭が見えた。
点の記によれば、この山頂の土地は宮内庁のものらしい。ということは、さっきの地主さんは宮内庁のお隣さんということか?(^-^;
地面に出ている部分が長め。
それと、地形図には「荒木根山」とはっきり記されているが、地主さんの話によれば、この山は荒木根山ではないとのこと。荒木根というのは、この山の北東方向の一体を指すのだとか。確かに、「荒木」という三角点もあるが、ここから1.5kmほど離れている。
点名の「鍛冶」というのは近くの小字だろうか?地主さんに訊けばよかった。。。
この三等三角点の標石は明治33年に設置されたもの。
ぐるっと
周囲を回って撤収。
※ ※ ※
ところで、この記事をまとめていて、おかしなことに気がついた。
点の記によれば、ここの住所は「夷隅郡夷隅町大字大戸字長谷14番」となっている。夷隅町は(現)いすみ市の前身なのだが、今のいすみ市には「大戸」という町名はない。ここまでなら、住居表示が変わったのかと思うのだが、念のために明治33年、三角点が設置された時の点の記を確認したところ、「夷隅郡総元村大字大戸字長谷」という記述があった。総元村は現在の大多喜町で、大戸という地名が今でも残っている。順路の項は、「総野村ヨリ大多喜町に通ずる県道ヲ二十町余リ●●ハ久我原村ニ至ル禿山ヲ五丁余リ登リ本点ニ達ス」とあるのだが。。。
まさかと思うのだが、点の取り違えをしていないか?国土地理院に問い合わせてみようか。。。