【名称】大臣橋
【所在地】市原市吉沢
【竣工】1963(S38)年1月
2013年2月10日訪問
市原市の農道然とした小道でたまたま遭遇した橋。南(南西)側より。
銘板が昭和中期風なのに誘われて思わず車を停めたのだが、思いがけない発見をしてしまった。
南側右の親柱。「大臣橋」
(゚Д゚)ハァ? なんだかエラそうな名前だなぁ。
南側左の親柱。「郵政大臣就任記念/昭和三十八年一月」
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
大臣になったから橋作っちゃったの???こんなの初めてみたぞ。
この昭和38年1月という時期をヒントに検索してみると、第2次池田内閣で第19代の郵政大臣を務めた小澤久太郎(1900~1967)という人物に行き当たった。千葉県市原郡加茂村(現・市原市)出身、参議院千葉選挙区選出。ということで、この人で間違いないだろう。「1927年に東京帝国大学土木工学科を卒業、内務省に入り、土木畑を歩む」、「1961年には「道路橋工学論」で工学博士を授与された」(以上Wikipediaより)
現地で見た時は、郵政大臣が橋っていうから、功名心というか地元にアピールというか、とにかく政治家的ないやらしさを感じたのだが、調べてみたら少し印象が変わった。
土木一筋だった官僚上がりの政治家が最初で最後の入閣(参議院議員の入閣は一度きりが普通らしい)のささやかな記念だったのかも。土木の専門家でも建設大臣という有力閣僚のポストは廻ってこなかったのか。。。名前を刻みこそしなかったが、ひっそりと記念を残したかったのかな(ご本人によるものか後援者によるものかはわからないが)、と考えると「これぐらいはいいんじゃね?」と思えてきた。
橋の袂には石碑が2つ。
右は道祖神だが、左は?
石碑を解読しようと一生懸命見ると頭が痛くなるし時間ばかり使ってしまうので、解らないものは解らない、と開きなおることにする(^-^;
橋の上から東の上流方面を望む。隣にも香ばしげな橋が見える。あちらは残念ながら名無しさん。
北の下流方面。
北(北東)側より。
北側左の親柱。こちらも「郵政大臣就任記念/昭和三十八年一月」
ところで、大臣就任と橋の竣功は同時だったのだろうか?
残念ながら右の親柱は失われている。
再び南側に戻って、今度は右の名無しさんの方に行ってみよう。
と言いつつ、名無しさんの上から大臣橋をチェック。
東側より。
そうそう、珍しいもの見つけたぜ、誰も知らないんじゃね?と思ってググってみたら、この橋、既に某ブログで紹介されていた(;´д`)ゞ それに、以前、新井橋の記事で幕府さんにもこの橋の事を教えて貰っていたのだった。見ている人は見ているものだなぁ、と改めて思った次第(^-^;
にほんブログ村
近代化遺産 ブログランキングへ
↧
大臣橋
↧