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Channel: 道にあるちょっと古いもの
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(仮称)小土呂隧道

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【名称】不明
【所在地】夷隅郡大多喜町小土呂
【竣工】不明
【延長】
【幅員】
【高さ】



2013年12月1日訪問

(仮称)小土呂隧道

大多喜町小土呂の集落の一角。この先のダートを進む。

先に言ってしまうと、本日のタイトル、(仮称)小土呂隧道だが、県道27号に同名の隧道があるが、これはそちらの直接の旧道ではない。

(仮称)小土呂隧道

道の入口にある石碑。新道開通記念碑だった。旧道は車馬の通行が大変だったので、新道を造った。新道ができて繁栄すればいいな、的なことが書いてあった。

(仮称)小土呂隧道

さて、道に入って10メートルほど進んだところ。左に行くと、人様のお宅に入りこんじゃうのでご注意。以前、この分岐の先で泥のなかにスニーカーをグショッと突っ込み、心が折れて撤退したんだった。再訪まで思いがけず長く経ってしまった(^-^;

(仮称)小土呂隧道

今回は難なくクリア。

(仮称)小土呂隧道

さて、いよいよ山の中に進む。

(仮称)小土呂隧道

若干荒れ気味だが、まぁ、進むには問題ない。

(仮称)小土呂隧道

しかし、更に進むと道の状態が一気に改善。すばらしい古道の出現にテンションが上がる。

(仮称)小土呂隧道

この先のヘアピンカーブ(パノラマ合成)。いいね~ (・∀・)ニヤニヤ

(仮称)小土呂隧道

このヘアピン付近にあった杭。大多喜町の名が記されている。ここ、町道なの?

(仮称)小土呂隧道

カーブの先も気持ちのいい古道が延びている。

(仮称)小土呂隧道

少し進むと若干落石が目立ってきた。

(仮称)小土呂隧道

ん、法面に何かあるぞ?

(仮称)小土呂隧道

素堀隧道の内部でよく見掛ける横穴を埋めた跡のようなものが、、、
中からポチャンポチャンと水がしたたるような音が聞こえる。水場の跡なのかな?

(仮称)小土呂隧道

再び道が荒れてきた。GPSを見ると、もうすぐなんだけど、、、

(仮称)小土呂隧道

最後のカープを曲がると交差点(三叉路)が現れた。きたよきたよ!

(仮称)小土呂隧道

東側より。写真では解りにくいかもしれないが、とにかくデカイ!

(仮称)小土呂隧道

東側坑口。

(仮称)小土呂隧道

坑口から上を見上げる。

(仮称)小土呂隧道

坑口の右に石碑があった。

(仮称)小土呂隧道

道祖神のようだ。

(仮称)小土呂隧道

地元の有力者だろうか。

(仮称)小土呂隧道

さて、いよいよ内部へ。バカでかい坑口だが、内部で急にサイズが小さくなっている。坑口付近は全体的に崩落して現在のサイズまで成長したのかしら?

(仮称)小土呂隧道

内部の細くなった部分は房総独特の五角形、観音彫りだ。これがオリジナルのサイズだったのだろう。小さいと言っても、永昌寺隧道と同じか一回り大きいぐらいの幅員。車も余裕で通れるサイズだ。ただし、ここまで来られればの話(^-^;

(仮称)小土呂隧道

振り返って、内部から見た東側坑口。

(仮称)小土呂隧道

内部は西側坑口にかけて、緩やかな上りになっている。そして、見ての通り道床の中央には水の流れた跡が。大雨の時には川になるのかな。

(仮称)小土呂隧道

西側に進む。

(仮称)小土呂隧道

内部から見た西側坑口。これまた、すごい光景が現れた。東側と同じく、西側も坑口付近が崩落したのか、とんでもなく広くなっている。

(仮称)小土呂隧道

西側に抜けて振り返り。しかし、これは本当の坑口ではない。

(仮称)小土呂隧道

更に先から見ると、坑口付近は幅員が3倍、高さが2倍、つまり断面積で6倍に膨れあがる(笑)

(仮称)小土呂隧道

それにしても、この地層、上下でまったく色が違うんだけど、つまり土質がまったく違うってことだよね。一体、何が起こったんだろう?(^-^;

(仮称)小土呂隧道

西側の掘り割り。

(仮称)小土呂隧道

隧道の先は20メートルほどで廃道状態に。ネット地図には7~800メートルぐらい道が続いているようだが、無理に進むこともないと思ってここで引き返した。

(仮称)小土呂隧道

もう一枚、西側から全景を(パノラマ合成)

     ※     ※     ※

(仮称)小土呂隧道

さて、帰路は、先程の交差点から旧道と思われる道を進んだ。隧道から下ってほんの少しはこのように若干荒れていたが、やがて道の状態は改善した。

ちなみに、ここからの写真はスマホで撮影。そう、まさかの電池切れに見舞われたのだ。絶対に電池は大丈夫!と思ってきたのだが、どうやら充電し忘れていたみたいだ、、、3個の電池をローテーションしているのだが、今回はそれがアダになったようだ(^-^;

(仮称)小土呂隧道

それにしても、旧道の勾配はキツかった。これ、行きだったら、心が折れていたかも(^-^; これは振り返りの一枚。これじゃ、重い荷車を引っ張って上るのは無理だよなぁ(^-^; あ、旧道と断定してしまったのは、あくまで、このキツイ勾配と冒頭に紹介した石碑の記述からの推測。

ちなみに、大正時代に発行された地図にも隧道に至る点線道が記載されている。おそらく、それはこの道なのだろう。それを、馬や荷馬車を通すために新道を新たに造ったのだろう。

ただ、ちょっと疑問なのが、この東にある県道27号の存在。大正時代、この道が点線道だった時に、あちらはすでに二本線の主要道として描かれている。(現)県道27号も昭和24年に小土呂隧道が開通するまでは峠を越えていたようだが、それでも、こちらよりは高低差が少ないように思える。あちらの主要道を差し置いてここにあえて新道を建設した動機はなんだったのだろう?以前、どこかのサイトで雇用創出のための土木事業として行われたらしいという話も読んだ記憶があるがどうだったのだろう。そして、旧道、隧道、新道の建設された順序は?また、隧道ができる以前は尾根を越える旧々道があったのか?(現)県道もかつての大多喜街道に対する新道として建設された経緯があるので、この周辺の道路網の変遷は興味深い。

とまぁ、興味深いと言いながらも、聞き取り調査をする度胸や文献を調べる勤勉さはないというのが困ったところ(^-^;

なにしろ、人見知りのグウタラだから(^-^;

     ※     ※     ※

ところで、人見知りといえば、、、先日、中3・受験生の某K少年に聞いた話。

彼の志望校は中学の同級生が一人も志願しないところ。ということで、入学したらさっそく友達を作らなければならない。で、彼が言うには「まずは、グループで話しているところに割り込まなきゃなぁ」とΣ(゚д゚)

「え、え、独りでポツンとしているヤツから攻めるんじゃないの?」というおいらに対し、K君は

「だって、グループに食い込んだ方が、一度にたくさん友達できるし」と ( ゚д゚)ハッ!

イガグリ坊主でウッカリ単純計算ミスの目立つK君が、「ちびまる子ちゃん」の杉山君のように輝いて見えた瞬間だった。。。

(仮称)小土呂隧道

さて、旧道はやがて地図にある経要寺近くの溜め池西側の築堤に繋がった。ここからスタスタ歩くと、出発点、最初の写真の場所に出た。なるほど、こうなっていたのね。




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