【名称】鶴舞第一隧道(つるまいだいいちずいどう)
【所在地】市原市鶴舞/田尾(たび)
【竣工】1969(S44)年(「平成16年度道路施設現況調査」より)
【延長】48m(同上)
【幅員】7.0m(同上)
【高さ】4.2m(同上)
2015年4月26日訪問
前回(2011年8月15日)
市原市鶴舞にある笠森鶴舞自然公園の駐車場。ここから出発。
早速チャリを組み立てて県道171号へ。現在地はココ(←クリック) 南の方向を向いている。正面に小さなトンネルが見えるが、とてもじゃないが、車が対面通行できるような大きさには見えない。
そりゃそうだ、実はこうなっているから。最初に見えたのは歩行者用のトンネル。
北側の扁額。「鶴舞第一隧道」
北側坑口から内部を望む。
これがこの隧道の名物、高い天井だ。平成16年度道路施設現況調査によれば、隧道が建設されたのは1969年ということになっているが、明治の地形図にも今の位置に隧道が記されている。1969年かそれ以前かは判らないが、過去に大規模な掘り下げ工事が行われたのは間違いないだろう。
内部から見た北側坑口。
掘り下げと同時に拡幅もされたのかな?
さて、再び北側に戻って、歩行者用のトンネルに。
北側の扁額。「つるまいほどうトンネル」
車道のトンネルは扁額しかないが、こちらには諸元を記したプレートもある。
チャリを押しながら中へ。
内部から見た歩道トンネルの北側坑口。
歩道トンネルの南側坑口。
南側の扁額。「鶴舞歩道トンネル」
こちらにもプレートがあるが、北側に比べて劣化が進んでいる。
さて、今度は南側坑口だ。
南側の扁額。「鶴舞第一隧道」
南側坑口から内部を望む。
内部から見た南側坑口。
石の祠。
そういえば、ここが心霊トンネルだと書いてあるサイトがあったなぁ… おいら、そんなのは全く信じていないし、むしろそういう話を聞くとウンザリしてしまう方だ( ;´Д`)
3.6メートルの高さ制限。せっかくあれだけ天井が高いのだから、気前よくもっと高いポータルにしてもよかったのに。でも、これだけ高ければ充分なのかな?
石碑があった。
「あいおい坂」
ここから国道297号との合流地点までなだらかな坂が続いている。
ところで、南の路傍に入り込めそうな場所があった。かつてはこの南にもう一本隧道があった。開削済みだとは思うのだが、実はこの奥にまさかの旧隧道があったりして?(笑)
こんな悩ましい地形や…
なんか積んであるように見えるものがあったけど… やっぱり、ないよね… お尻に何だかよくわからないイモムシがくっついただけだった(^-^;
帰宅後、1975年の航空写真(CKT7414-C25-16)を見てみたが、やっぱり現在と同じルートに南側の隧道がはっきりと写っていた。そして、おいらが入った藪の箇所も綺麗な平地のように写っている。
ってか、前回記事にした時に頂いたコメントを見返すと、クイック・ニック氏(現・クイック氏)もココの藪に入ってたのね(^ー^;
ただ、それでも気になるのは旧道の存在。この隧道の北側の道は、明治前半の迅速測図にも現在と同じような道形で描かれている。しかも隧道はなし。ひょっとしたら隧道の上に古道が残っているのかもしれない。とはいえ、今となってはどうやってアクセスしたらよいものか… あ、案外、日枝神社の裏の方から行けるのかな?
地理 ブログランキングへ
にほんブログ村
折鶴舞う (八丁堀剣客同心)
↧
鶴舞第一隧道
↧