【名称】増間トンネル(ますまとんねる)
【所在地】南房総市増間
【竣工】1983(S58)年3月
【延長】約100m(目測)
【幅員】約4m(目測)
【高さ】約4m(目測)
2015年4月19日訪問
千葉県道258号富山丸山線(とみやままるやません)にて。現在地はココ(←クリック) 東を向いている。
路傍になにやら案内板らしきものがあるのに気がついた。
「増間温泉跡」
聞いたことがないのだが、跡というから聞いたことが無くても仕方ないか(^-^;
「房陽郡郷考によると増間郷に三杉と言う温泉があり皮膚病に特効があり多い日には百五十人も近隣の郷村から押し寄せたとある。吉野勇助先生のお話によると大正十二年の関東大地震の時に湯王権現を祭る湯元に大きな爆発音がして白煙を噴き上げたが以後水が出なくなり僅かに湯元を潤す程の水量で温泉には水が来なくなり自然に閉鎖されたと言う。
昭和四年十一月吉日 増間区」
昭和4年の看板とは思えないが、同じ内容もものが以前からあったのだろう。それにしても、関東大震災の時に爆発って…(汗)
ちょっと奥に入るとコンクリートブロック製の建屋があった。あそこかな?
「真杉鉱泉」と記してある。増間温泉なのか三杉なのか、はたまた真杉なのか・・・(^-^; 名前はともかくここがかつての温泉跡なのだろう。
蛇口を捻ると水が出てきた。増間温泉健在なり。
しかし、これじゃたしかに湯治場としては足りないよなぁ(^-^;
増間温泉跡から100メートルほど東に進んだところ。ここを右に曲がる。
「工事中につき全面通行止」ということだが、とりあえずちょっとだけ様子を… ← 定番の言い訳 (^-^;
ここから林道山名線となるらしい。
少し進むと… なんだか様子が変だぞ ∑(゚д゚)
なんじゃこりゃ!?∑(゚Д゚||)ガーン
20メートル程に渡って、路盤がボコッと陥没しているように見える。
昨日今日にこうなったようには見えないが、かといって10年単位の古さにも見えない。東日本大震災の時にでもこうなったのだろうか?先ほどの増間温泉が関東大震災で爆発、というエピソードを思い出した。この付近、活断層でもあるの!?
なお、2014年5月に撮影されたGoogleのストリートビューでは既に通行止になっている。その一方で、国土地理院のサイトにある2012年の航空写真(CKT20121-C11-24)では、特に道に異変はないようにも見える。う~ん(~_~)
ネットを探したが、この件についての記述を見つけることができなかった。こんなに目立つ場所にあるのに、誰も触れていないというのも不思議。いや、よく探せば誰かが触れているのかもしれないが…
3メートルほどの段差をよじ登って来た方向を振り返る。アスファルト上はそれほどでもないが、周囲は雑草が生い茂っていて、元々の地形を想像することができない(汗)
しばらく呆然としてしまったが、手がかりゼロなので、どうしようもない。気を取り直して前進することに。目的地はこの先なのだ。
三芳村の簡易バリケードの先を進むことに。ところで、手前のものもそうだったのだが、三芳村は平成の町村合併で2006年3月20日に廃止になったはず。とりあえず残っていたから持ってきたのだろうか。なんだかやる気なさそうだなぁ(^-^;
しばらく進むと目的のトンネルが現れた。思っていたより立派なトンネルだ。
北側坑口。
北側の扁額。「ますまトンネル」
坑口脇の排水路。
北側坑口から内部を望む。
内部から見た北側坑口。
トンネルの内部は若干のクラックこそあるものの良好。このまま使われずに放置されているのがちょっと勿体ない(^-^;
南側まできた。内部から見た南側坑口。
トンネルを抜けた先。人の入ってきている気配がない。
南側坑口。
南側の扁額。「増間トンネル/昭和58年3月竣工」
このトンネルは房総によくある拡幅されたものではないようだ。1975年の航空写真を見てもまだ林道は建設されていないようだ。せっかく整備したが、林業が衰退してあまり活躍できなかった可愛そうな林道とトンネルなのだろうか…
南側坑口から内部を望む。
少し離れて南側より。
※ ※ ※
おまけ動画。
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ますます毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で