【名称】不明
【所在地】君津市折木沢/坂畑
【竣工】不明(明治2~30年代?)
【延長】不明
【幅員】不明
【高さ】不明
【撤去】不明(1966年以前?)
2015年2月1日訪問
君津市(一応)折木沢、現在地はココ(←クリック)、南を向いている。ここは、現在国道465号に指定されている道の旧道にあたる道だ。ただし、この道が国道に指定されていた時期はない。そして、ここにかつて隧道があった。なお、この道は坂畑と折木沢の境界にもなっている。右が坂畑で左が折木沢だ。
(この地図は、時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)により作成したものです。)
いつものように今昔マップから。今昔マップへのリンクはココ(←クリック) 左は終戦直後に発行された地形図、右は現在の国土地理院の地図。見ての通り、左の地形図に隧道の記号が記されている。なお明治の地形図にも隧道は記載されている。
実は、場所の特定にちょっと手こずった、というか確信がもてなかったのだが、たまたま通りかかったご老人の助けを借りた。まきき氏がいつものように社交性を発揮して、歩いている年配の方に片っ端から声を掛けて聞き出したのだ。
(´-`).。oO(未だに自分は人見知りだと言い続けるまきき氏)
さて、お話を聞いたご老人は、ずっとこの地区に住んでいる方で、子供の自分は学校に通うためにこの隧道を通っていたとのこと。延長は随分短かったそうだ。そして、隧道の外側に回り込むような道があったとのこと。って、つまり旧道があったってこと?(゚д゚)ハッ!!
上記の今昔マップへのリンクを開き、さらに「明治期迅速測図」に切り替えてもらいたい。それを見ると、やはりこの道はあるのだが、隧道はない!ご老人の言っていた道は隧道開削以前の道である可能性が高い。その道は、当時既に普通に通行するような道ではなく、子供が遊びで通るようなものだったそうだ。
隧道跡を南側より。
さて、残る疑問は、隧道がいつ開削されたかということ。件のご老人もさすがに正確な時期は覚えていないが、相当に昔だったとのこと。そこで、航空写真の登場。上の写真は、国土地理院が1961年12月22日に撮影したもの(KT613YZ-C1-9)を拡大加工したもの。解像度が低くてかなり見づらいのだが、この時点では残っているように見えなくもない。なお、これより新しい1966年11月22日撮影のもの(MKT665X-C4-14)では隧道は開削されているように見える。
ということで、隧道が開削されたのは1966年以前と推定。
最後に、隧道があったらしい法面だが、上の方を見て貰いたい。
穴、、、人工的なものに見えるのだけど… でも、あそこに登るのは、ちょっと無理(^-^;
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