【名称】大貫隧道(おおぬきずいどう)
【所在地】南房総市千倉町大貫/館山市古茂口
【竣工】1926(T15)年
【延長】210m
【幅員】4.m
【高さ】2.5m
2016年10月29日訪問
千葉県道188号館山大貫千倉線(たてやまおおぬきちくらせん)にて。今いるのはココ(←クリック)。地図には現道と並行して細い道があるかのように描かれているが、実際は路肩が広がっているだけ。ここが旧道の路盤ということになるようだ。
そして、その奥に見える穴。大貫隧道の東側坑口である。房総の廃隧道の中では比較的有名なものだろう。おいらも以前に一度訪れている。ただ、その時は温泉に一泊した帰りで、長靴も忘れていたので内部に入るのは遠慮しておいたのだ。
いつか再訪をと思いながら早5年。ようやくの再挑戦である。ただし、この日はあいにくの雨模様。このままこちらから坑口へ向かうとずぶ濡れは必至である(^-^;
※ ※ ※
ということで、西側にワープ。最後の民家の先で車を降りで歩き出す。前を歩くのはmaya47さん。今いるのはココ(←クリック)
旧県道を歩く。
舗装は残っているのだが、枯れ葉で覆われている。
最後のカーブを曲がると、、、
隧道の登場。西側坑口。
なお、坑口に近づく際、自然と藪の少ない左側からの接近になるのが自然だと思うのだが、「千倉町」の標識付近が注意。うかつに泥に足を突っ込むとズブズブといってしまう。maya47さんに教えてもらったので、酷い目にあわずに済んだ(^-^;
坑口を塞いでいたフェンスがズタボロになっているんだけど、、、5年前はこんな状態じゃなかったんだけどなぁ。誰だ?あまり酷いことすると、この業界の評判が下がるのでやめてもらいたいんだけど( ;´Д`)
とは思いつつも、自らの手を汚さずに楽に洞内に進入できる、と思ったりもしたのだが、、、(^-^;
洞内からの振り返り。
隧道内部の状態は極めて良好。噂通りの地層がくっきりと浮かび上がる内壁。」
こんな見事な素掘なのに、路盤は舗装され排水設備もきちんとしているというアンバランスぶりもまたステキだ(・∀・)ニヤニヤ
天井には暗闇の仲間達が、、、(^-^;
いやぁ、いいねぇ、うんうん。
と思っていたら、隧道の中に独り取り残されてしまっていることに気がついた。しまった、さっさと取材を済ませないと(^-^;
東側の坑口にたどり着いた。
坑口手前の内壁に銘板が。
「国?道震災復興工事/大正十三年二月起工/大正十五年九月竣工(以下省略)」
震災復興、つまり大正12(1923)年に起きた関東大震災の復旧関連の工事としてこの隧道は整備されたのだ。
東側坑口からの振り返り。
これで数年来の念願がかなってめでたしめでたし、と言いたいところだが。
大貫隧道関連の話はまだ終わらない。
この後、大発見があるのだ!!( ̄ー ̄)ニヤリ