【点名】附20
【基準点コード】L080000000020
【等級種別】一等水準点
【所在地】勝浦市興津字湊1465番地先
【選点】1968(S43)年1月25日
【設置】1968(S43)年2月7日
【緯度】北緯35度07分45.3186秒
【経度】東経140度14分56.4385秒
【標高】2.3587m
【訪問日】2019年5月5日
港に佇む一人の男。漁港に不似合いな格好をしているこの人は、先日の木更津第二海軍航空廠 佐貫地下軍需工場跡を案内していただいた哲人yakumo氏である。先日の記事が好評、というか、穴類に全く興味のない知人がwktkしながら見た、ということなので再登場させていただくことに。
といっても、今回は戦跡目当てでウロついていたわけではない。
まずは、たまたま周囲を見回していたら、存在に気がついた水準点。
こんな立派なモニュメントでもあるかのような扱いをされている基準点は初めてだ。といっても、自分の探索履歴程度で、これをあたかも珍品であるかのように言うのは全く見当はずれなのだが(^ー^;
上から。
三角点の測量では、海抜を0.1mmの精度で測定するらしい。0.1mmというと、、、味付け海苔の厚さぐらいだろうか?とにかく、そんな精度でよく測量できるもんだ!
反対側からも。
さっさと撮影を済ませないと置いてきぼりを食らうので、正面からの写真を撮って、急ぐ。
※ ※ ※
実はこの日、もうひとりの方もいた。永遠の46歳&ギャップ萌えな男・maya46氏(左)だ。「こう見えてボク、実は・・・」「えええええっ、マジっすか!?」なことだらけの御仁なのだが、その内容は部外者にはトップシークレットとされている。
この日は、GW最後の日曜日。オッサン三人でキャンプで焼き肉を食いながら語り合う会の開催日だった。そして、これは野営地と兵站地(←スーパー)を探してウロウロしていた時のひとコマだったりする。
ゴハンマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン...
※ ※ ※
さて、水準点から移動することに。すると突如、「こらおっさん、車止めたれや!」ではなくて、「んー、ちょっと車停めていただけませんか?」と、yakumo氏から、いつものソフトな口調の司令が下る。
「自分、ちょっと見てきますので」と言ってススッと車から降りていってしまったyakumo氏。そして、すぐに連絡が入る。「穴、ありましたー」
ええっ、マジかよっ!Σ(゚д゚)Σ(゚д゚)ガーン!!
慌ててyakumo氏ところに向かうと、明らかにそれだが、錆びついた扉で封鎖されている壕口があった。
一応、下に隙間が空いていたので、「yakumoさーん、ライトで照らすから中を見てみてくださいよ」と、促してみた。こんな崩れた岩だらけのところで手をついてしゃがみ込む事が面倒だったので、責任転嫁したつもりだったのだが、戦跡キ●ガ●の彼は嬉しそうにしゃがみ込んで小さな隙間に目を当てた。だが、残念ながら何も見えないとのこと。
(まぁ、そんなもんだよな。しゃがまなくて済んだぜ。まったく腹が出てくるとしゃがむのもメンドクセーからな)と思っていたら、ふと隙間から風が来ていることに気がついた。
近くを探してみると、あった ( ゚д゚)ハッ!
こういう時は、もちろんyakumo氏に最初に行っていただく。無駄足だったり、気持ち悪いものが落ちてたりしてたらイヤだから偉大な方をリスペクトする当然の礼儀である。
そしてもちろん、yakumo氏も躊躇なく入っていく。
早速に、コンディションの良さに感嘆する声が聞こえてきた。しかし、「ケモノの死骸があるので注意してくださいー」との涼しい声も。えええっ、イヤだなぁ(^-^;
だが、躊躇するボクチンの背後からmaya46氏の怒声が飛んできた。「コラッ、後ろが詰まっとるんじゃ。ビビッとらんと、はよ行かんかっ!!」
「は、は、はいぃぃぃ…(泣)」
yakumo氏の言う通り、降りたところに鳥類らしきもののミイラ化した死骸が。。。(;´Д`)アワワ
だが、壕自体はイイ!
戦跡系は本業ではないから、というわけでもないのだが、撮影した写真を後で見返すと、どうにも撮り足りない事が多い。今回も多分に漏れずだった(;´Д`) だが、内部は比較的規模も大きく、断面も大きめ。
特筆すべきことは、この種の穴にありがちな、ゴミ(飲料の瓶・缶・ペットボトル類、塩ビパイプ、器具類など)が全く見られないこと。
そしてもうひとつの、極めて貴重と思われる特徴が。。。
この水没した部屋。
水の中に浮かぶ木箱だが、
どうやら、当時用いられていた弾薬箱のようだ。
70年以上の歳月を経た今、これらが、水から出るとその姿を保つことは無理だろう。
そしてこの木材。これも、状況的に当時の扉の残骸のようだ。
扉の奥の部屋。
ふたつの棚が。
右はブックシェルフっぽくも見えるが、書類棚にでもされていたのだろうか?
左の大きめの棚には御真影でも置かれていたのだろうか?
最初の鉄扉を内部から。
これらの写真から伺える状態から察するに、この地下陣地、終戦後に遺棄されて以降、すっかり忘れ去られて、訪れる人もほとんどいなかったのではないだろうか。それはつまり、往時のコンディションを保っている貴重な物件であるのではないかということ。もしかして、スゴイもを見つけちゃった?
いやぁ、思いがけず、いいものを見させてもらったなぁ。
※ ※ ※
とまぁ、この日はほとんど飲み食いすることしか考えずに房総半島をウロウロしていたのだが、とんでもないブツに遭遇してしまった。まさしく無欲の勝利!!(^-^;
しかもフィーバーはこれだけではなかったのだ。続きはいずれまた今度。
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